勉強術05 欲望とうまくつきあった人が最後に勝つ

「ガマンは美徳ではない」という梅村さん。
長期間にわたる勉強をする人にとっては、うれしい提案をいただきました。
資格取得の勉強中、
誰もが幾度となく「××がしたい」と思い浮かべることでしょう。
××には、ゲームをする、マンガを読む、飲みに行く、ゴルフに行くなど
さまざまな欲望が入ります。
一見すると、この欲望をガマンして勉強し続けたほうが
合格する確率を高められそうですが、現実はそうではありません。
最後に勝つのは、「欲望とうまくつきあった人」です。
私は高校生の時にあらゆる欲望を抑えつけて勉強をし続けましたが、
模試ではずっと「東大E判定」のままでした。そして入試失敗。
失敗の原因を振り返ってみると、
ムリなガマンを重ねたことでモチベーションが激しく上下し、
長期的に見ると効率的に勉強できていなかったのです。
そこで私は、
毎週土曜日を勉強を一切しないで
好きなことだけをする「スペシャルホリデー」にすることにしました。
勉強中、「××がしたい」と思い浮かんだら、
スペシャルホリデーのための「やりたいことリスト」にメモしました。
「ラジオを聴く」「空手をする」「街を散歩する」といったたわいもないことです。
しかし、浪人中の私にとっては、それをすることが楽しみでたまらず、
「やりたいことリスト」を眺めるだけで
「土曜日になったらいろんなことができるぞ! それまで勉強に集中しよう!」
とモチベーションが上がりました。
資格取得を目指すビジネスパーソンの方は、
週末に集中的に勉強する方が多いので
週1回のスペシャルホリデーを設定するのは難しいかもしれません。
しかし、
せめて月1回はスペシャルホリデーをつくる、
平日のオフタイムは勉強をせずしたいことをするなど、
可能なスタイルで「欲望を逃がす時間」を設定してみてください。
短期間で済む勉強であればガマンで押し切れるかもしれませんが、
数か月以上の長期戦になるときは、「欲望とうまくつきあう」方が賢い選択なのです。
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