差別化塾04 多方向から本との出会いを演出 B&B

B&Bの紹介
B&Bは2012年7月20日、東京・下北沢にオープンした新刊書店。
ブックコーディネーターの内沼晋太郎氏と
「本屋大賞」実行委理事の嶋浩一郎氏が計画し、共同出店したもの。
出版不況やネット書店の拡大など、
小規模書店の苦境が伝えられる中、
大型店とは異なる独自の魅力を備えた書店として
注目が集まっている。
エンターテインメント性のある商品を提供
B&Bは「ブック&ビア」の略で、
ビールを飲みながら本を選べるというコンセプトに由来。
独自の視点で5000冊ほどの文脈棚
(1冊の本の隣に何を置くかを考え、
読者の世界観や関心がつながるように展開された棚のこと)をつくり、
読者と本との偶然の出会いを演出している。
また、本棚や椅子などの家具、雑貨といった
本の世界に関連する商品を販売。
フェアでも洋服や雑貨などを取り扱うお店が出店したり、
コラボレーションによる読書が楽しくなるようなサービスを提供している。
セミナー・イベントによる集客
B&Bのサイトを見ると、最初に目に飛び込んでくるのが、
トークショーやセミナーのそうそうたる講師陣。
B&Bでは、イベントを毎晩開催し、
本に関心の高い人たちを集客するほか、
利益率の低い書籍の売り上げを補完している。
書店のイベントというと、
新刊記念トークショー、サイン会などのイメージが強いが、
ここでは編集者やライターなどによる実践的な講座も行っており、
一流の業界人や、業界を目指す人たちが接点を持つ場が成立している。
・イベントなどで集客する方法を探ってみよう
・お客様の興味をくすぐる商品をセレクトして提案しよう
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