[あの人の言葉]藤川健治(小原日登美)さん

日登美のすごいところはそれを
50回、100回と黙々とやれることなんです。
器用な選手と思われているかもしれませんが、
そんなことはありません。
ほかの選手なら3回やれば覚えられることが、
5回も6回もかかる。
でも、日登美の すごいところは
それを50回、100回と黙々とやれることなんです。
(レスリング監督)藤川健治
参考文献:日本レスリング協会公式ホームページ
小原日登美は、
ロンドンオリンピックで
女子レスリング48キロ級の金メダルを獲得した。
しかしそこに至るまでの道のりは
まさに紆余曲折である。
もともと51キロ級で「無敵の女王」として鳴らした小原は
アテネオリンピックに同階級が採用されず、
階級を変えて闘いに挑むも、代表にはなれなかった。
苦悩の日々には体重が74キロまで増え、
「死んでもいい」とさえ思ったらしい。
しかし藤川と出会いで復活し、
見事、世界選手権で優勝を果たした。
上記は、その世界選手権代表選考会の取材で
藤川が日登美について述べた言葉である。
その後、2006年、2007年と世界選手権で連覇を達成。
しかし、2008年の北京オリンピックの代表権を
奪い取ることは、またもやできなかった。
日登美は現役を引退したが、
指導にあたっていた妹の現役引退を機に現役復帰。
2010年には世界選手権で7度目の優勝を果たす。
そして、2012年。
とうとう夢の舞台での栄光を勝ち取ったのだ。
無敵の女王の本当の姿。
それは、不器用で物覚えの悪い選手である。
何度も高い壁にぶつかり、
何度も曲がり角で迷いながら歩んだ女性である。
1回でだめなら、もう1回。
3回でだめなら、6回やればいい。
50回でだめでも、100回やればいい。
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