*本文書はあくまで弊社の見解を示すものです。
*出版社には弊社見解の発表を通知しておりますが、本文書の内容について許諾は得ておりません。業務上知り得た事項についてお知らせするものではないためです。
まず、『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』について不快な思いをされた方に深くお詫び申し上げます。
もとより弊社は差別的な意識を持っておりませんが、差別表現に気づくことなく制作に携わっていたことを心より反省しております。申し訳ございませんでした。
また、弊社の見解を発表するまで時間を要してしまったことも重ねてお詫び申し上げます。弊社の立場では企画意図・編集方針を正確にお伝えできないと危惧していたためです。残念ながら、4月18日に出版社から発表された見解は弊社とは異なるものでした。見解発表後も出版社に出版差し止めの可能性を確認していたこともあり、このタイミングでの発表となってしまった次第です。そしてさらに同書が発行されましたこと、誠に痛恨の極みでございます。
今となっては、一刻も早く不快な思いをされた方にお詫びをすべきだったと考えております。大変申し訳ございませんでした。
弊社は同書に本文デザイン・DTP、図版イラストとして携わっております。出版社との初回オンライン打ち合わせから納品まで、同書のメッセージを職場のよりよいコミュニケーションを目指すものとポジティブに受け取っておりました。表現方法に違和感を持つこともできていませんでした。
これは弊社が深く反省しなければならない点であり、今後決して繰り返してはならないポイントと受け止めております。
これまで弊社がデザイン・DTPとして制作に参加する際には、企画主旨や編集方針について意見をすることはございませんでした。むしろ、意見を出せない範疇と捉えていた面もございます。
しかし、業界慣習とされる役割分担にとらわれるあまり、デザイン・DTPとして参加する際に企画や編集方針について道義的責任、倫理的責任を持つという姿勢が欠如していたと言わざるを得ません。これにより差別表現に対する感度が落ち、疑問を持つことがなかったこと、弁解のしようもございません。
繰り返しになりますが、弊社は障害や疾病はもちろん、人種、性別、所属や属性等あらゆるものに対して差別感情を持っておりません。
しかしながら、意識・無意識にかかわらず、差別表現に関わったことが差別的言動であり、重大な問題であると猛省しております。一連の件をしっかりと受け止め、今後の制作活動に気を引き締めて参ります。
なお、今回のプロジェクト進行中、弊社がやりとりしたのは出版社のみです。著者ならびにその他の外部スタッフの方々との直接的な接点はございませんでした。
そのため、企画段階、原稿・編集段階、タイトル、コピー、カバーデザイン等の経緯については存じておらず、言及を差し控えます。刊行に至るまでの経緯についても同様です。
また、今回編集協力として参加されている渡辺稔大氏とは長年にわたって多くの仕事を共にした関係ですが、本書の進行においては直接やりとりをしておりません。
ですが、我々の関係上、別々に発表することで制作過程や経緯について誤解を与え、それがさらなる失礼につながる恐れがあると判断し、共に発表するに至った次第です。
最後になりますが、改めて不快に思われた方、傷つかれた方に心よりお詫び申し上げます。
大変申し訳ございませんでした。
4月22日
株式会社アスラン編集スタジオ
代表取締役 野村佳代
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